水と緑の豊かな自然と歴史のある成田市。市内の寺社仏閣、街並みなど、癒しの絶景景観が楽しめるスポットをご紹介します。
房総のむらで旧学習院初等科正堂が見られます!
房総のむら(平成16年までは房総風土記の丘)の一角に、旧学習院初等科正堂がひっそりと、たたずんでいます。
この旧学習院初等科正堂は、明治23年に当時の東京市四谷区尾張町に建造され、使われてきましたが、その後、昭和12年に新たな正堂を新築するに伴って、印旛郡遠山村の遠山尋常高等小学校(現在の遠山中学校)に講堂として移築されたものです。
正堂が新築される1年前の昭和11年、宮内庁では皇太子殿下(現在の天皇)が学習院に入学するに伴い、その正堂の改築を検討していました。
しかし、明治天皇から建築された正堂を解体してはいけないとの意向があり、その保存先を検討していました。
当時の遠山村では、尋常高等小学校の新築を検討していましたが、予算不足でとても新築は出来ない状態でした。そんな中、村内にある御料牧場の寄付をいただく申し出を宮内庁にしたところ、正堂の譲り受けの話があり、この遠山村に移築されたものです。
移築された旧学習院初等科正堂は、昭和48年に国の重要文化財に指定されました。その後の昭和50年に、現在の場所に移築されたものです。
この旧学習院初等科正堂は、西洋建築のデザインを取り入れるとともに、日本の伝統的木造建築の技術を駆使して作られたものです。
落ち着いた雰囲気の建築物は、周囲の四季折々変化する森林と溶け込み、歴史を感じ、自然を楽しむ憩いの場、憩いの景観として、県立房総風土記の丘や県立房総のむらを訪れる人達に親しまれています。
場所:成田市大竹1451番地
交通:JR成田駅西口より千葉交通バス利用 竜角寺台行きバス・竜角寺台二丁目下車